夫婦関係の修復には他方の強力が不可欠!
夫婦カウンセリング
夫婦間の問題は「どちらか一方が悪く他方が犠牲者」というケースはごく稀で、基本的には夫婦のいずれもが直すべき点はあると考えた方が良いでしょう。
また、仮に「一方にのみ問題がある」という場合でも、夫婦関係を修復するには他方の協力が不可欠となります。
このような場合、夫婦がカウンセリングの場に同席することによって、当事者同士ではほぐすことのできなかった夫婦関係が意外と簡単に解決してしまうことがあります。
これを「夫婦カウンセリング(カップルカウンセリング)」といい、海外では夫婦問題を解決する効果的な手法として知られています。
なお、夫婦カウンセリングは、ご夫婦が揃ってご相談に来られることを前提とし、お二人とカウンセラーとの共同作業によって問題を解決していくものです。
「喧嘩の仲裁」ではありませんのでその点ご了承下さい。

夫婦カウンセリングの主な技法
1、精神力動的アプローチ
夫婦はパートナーを選ぶにあたり、家族関係、特に早期幼児期の愛情対象との関係が、無意識のうちにパートナーに投影し、それが配偶者に対する特有の願望・期待となり、ひいては失望となる場合があります。
こういう観点をご夫婦に気づいてもらうことから不満の源泉を認識することができます。
2、行動療法的アプローチ
a.「話し合うスキル」の向上を目指します。
b.関係をよりよくするための「かかわりのスキル」の向上を目指します。
3、認知行動療法的アプローチ
お互いに不満と思っている事柄に対する見方(認知)を見直し、それに基づいた行動変容を目指します。