人生を不幸にする”おかしな受け取り方”
イラショナルビリーフ
論理療法では、「人は目で見える世界に住んでいるのではなく、目で見える世界をどう受け取っているか、その受け取り方の世界に住んでいる」という考え方に立っています。
そして、その受け取り方には、まともな受け取り方と、おかしな受け取り方があり、「おかしな受け取り方(イラショナルビリーフ)を数多く持っている人は、人生が苦悩に満ちたものになる」と、そう考えています。
日本人が持ちやすい10のイラショナルビリーフ
- すべての人に愛されなければならない。
- 事をなすには、完全無欠であらねばならない。
- 人を傷つける人は、人から責められるべきである。
- 思い通りにならないと、頭に来るのは当然である。
- 人間は、外界の圧力で落ち込んだり腹を立てたりするものである。
- 何か危険が起こりそうな時は、心配するのが当然である。
- 困難や責任は、立ち向かうより避けるほうが楽である。
- ものごとはうまく運ぶべきで、直ちに最良の解決策を見出さねばならない。
- 過去は重要であり、感情や行動に、今も影響を及ぼしているのは仕方ない。
- 人の拒否・非難にあったから、自分はダメな人間である。
イラショナルビリーフを持ち続けている理由
- 養育者や友人・知人に、間違った暗示をかけられてしまったから
- 「ねばならない」と「かくあって欲しい」という、願望と事実を識別していないから
- 過去に執着する習癖があるから
- 他者の反応を気にし、自己主張しないからと考えられています。