認知行動療法ができるまで
認知行動療法の歴史
1920年代 パブロフ、ワトソンの「古典的条件づけ」
1930年代 スキナーの「オペラント条件づけ」
1950年代 「行動療法」が効果的な治療法として定着
(これらの「条件付け理論」が行動理論の中心でした)
↓
1970年代 心理学の発展に伴う「認知心理学」の発展
(認知、図式(スキーマ※)と言った内的プロセスに目を向け
るようになる)
※スキーマ
個人の中にある「かなり一貫した知覚・認知の構え」のこと。多様な自動的思考に共通してみられる思考内容で、背景にある「思い込み」の背後にあるのが「スキーマ」。
↓
認知心理学の発展に影響を受けて認知療法が登場
→バンデューラの「観察学習の心理療法」への適用
→マイケンバウムの「自己教示法」
※共に認知のプロセスに注目
↓
1962年 合理情動療法(エリス)
1963年 うつ病への認知療法(ベック)
1976年 ストレス免疫訓練(マイケンバウム)
1977年 系統的合理的構成法(ゴールドフリードら)
昨今は認知行動療法は分裂病や境界型人格障害にも適用されています。
※引用・参考文献:坂野雄二 『認知行動療法』 1995 日本評論社