否定的な考え方を直す!
認知行動療法の技法
認知行動療法は、認知的技法と行動的技法の二つから成り立っています。
認知的技法とは、相談者の否定的な「自動思考(ある場面に直面した時「自動的」に頭の中に思い浮かんでくる考えのこと)」や信念を、相談者自身が見定め、評価し、修正することを援助するために用いる技法です。
それではまず認知的技法の手法を見てみましょう。
認知的技法
1.クライエント(相談者)独自の意味を理解する
2.クライエント(相談者)の思考を裏付ける証拠に
ついての質問
3.誰(何)のせいでそうなっているのかを見直す
4.選択の余地を検討する
5.破局的な見方を緩和する
6.想像した成り行きを検討する
7.プラスとマイナスの側面を検討する
8.否定的な考えを肯定的な考えに変化する
9.認知的歪みに名前を付ける
10.誘導的な連想の活用
11.誇張的表現や逆説を利用する
12.尺度の利用
13.イメージの置き換え
14.言語化(声音化)
15.認知的リハーサル
16.自己教示法
17.思考中断法
18.気晴らしの利用
19.直接的な論争
20.認知的不協和の利用
認知療法では上記の技法を用いながらクライエント(相談者)と面接を行います。
行動的技法
行動的技法では次のような手続を導入し、クライエント(相談者)の歪んだ認知に気づかせ、それを修正し、新しい適応行動ができるように援助します。
1、活動スケジュール表の作成
2、スケジュール表の遂行度・満足度の評定
3、段階的なホームワークの割り当て
4、イメージリハーサル
5、主張訓練
6、ロールプレイ
※引用・参考文献
アーサー・フリーマン 『認知療法入門』 1989 星和書店
坂野雄二 『認知行動療法』 1995 日本評論社